4種混合ワクチン

3種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)に不活化ポリオワクチン(IPV)を加えたものです。

ジフテリアは高熱や喉の痛み、犬が吠えるような咳、嘔吐が主症状です。気道に偽膜ができ窒息死することもあります。死亡率は平均5~10%です。神経炎や末梢神経炎を起こすことがあります。

百日咳は風邪のような症状で始まり、特有のけいれんのような咳発作が2~3ヶ月続きます。近年ではワクチン効果が減弱した青年・成人層の感染が問題となっています。感染力が強いのでワクチン未接種の乳幼児が感染すると重症化し、脳炎や脳症になる場合があります。

破傷風は土壌に潜む破傷風菌が傷口から入り、感染します。ワクチンを接種していないと感染すると高率に発症します。菌の毒素でけいれんや口が開かなくなるといった症状が現われ、発症者の30%が死亡する恐ろしい病気です。

ポリオ(急性灰白髄炎)はほとんどの人は感染しても無症状ですが、1000人に1人の割合で神経が侵され、手足に麻痺(小児麻痺)が出て、半数の患者さんに後遺症が残ります。呼吸障害、嚥下障害、発語障害を伴なうこともあります。

接種対象者

これまで3種混合ワクチン、ポリオワクチンのどちらも未接種の方のみが適応です。どちらかのワクチンを打たれたことのある方は対象となりません。

生後3か月以上、7歳6か月(90か月)未満

スケジュール

1期初回:生後3ヶ月~12ヶ月の間に3~8週間間隔で3回

1期追加:3回目から6か月以上(標準的には12~18か月)あけて1回

2期:DTワクチンとして11歳、12歳に(標準11歳)1回

副反応

接種部位の発赤、腫れ、しこり、発熱、下痢、咳、発疹、食欲減退

胃がんリスク検診(ABC検診)